2012
导演:エルンスト・ブロッホ
「希望は、欠けている善にたいする勇気を支え、まだ実現していない善にたいする毅然とした非諦念を支えている。…主体的にも客体的にも希望を表現し、救世主降臨の夜明けをまえに半ば開かれている扉は、世界の潜在が火花(符牒、肯定的な象徴志向)をとばす空洞をふくめた、未完の世界そのものというパンドーラの箱なのである。」(第22章より) 来るべき自由の大地を見据える特異なマルクス主義哲学者、ブロッホ畢生の大著である。 一九三八年から四七年、亡命の地で書かれた本書は全五部から成る。まず市井の男のごく平均的な夢が報告される(第一部)。この淡い夢を、〈いま・ここ〉を突破し〈未だ意識されないもの〉を先取りするユートピア機能の発見により「把握された希望」として基礎づけるのが第二部である。世界過程を開かれたものとして措定するこの主体‐客体論が、今後の各論を検証する方法と基準の理...(展开全部)